こんにちは、ぱのすけです。
塾講師をしています。2児の父です。都立高校生だったのは20年前です(笑)
生徒の親御さんから、都立高校を受験させたいのだけど、どんなところを気にして志望校を選べばいいですか?
と、よく聞かれます。
確かに、都立高校なんてどこも似たようなカンジで、志望校を選ぶ際のポイントなんて特になさそうですよね。
親として、子どもに合った学校選びをしてあげたいけど、どんなことを気にして志望校を選べばいいのやら…。
今回は、都立高校志望の受験生をもつ親御さんに、都立高校を選ぶ際のポイントをご紹介します。
都立高校なんてどこも同じじゃないの?
確かにそういう意見は多いけど…
できるだけウチの子に合う学校を選んであげたいよね。
ウチの子にピッタリ!都立高校を選ぶ際の5つのポイント
大事なポイントはそれほど多くありません。
今回は、ご家庭で志望校を決めるにあたって、ぜひ気にしてほしいポイントを5つにまとめました。
それは、「子どもの学力」「通学のしやすさ」「校風」「部活」「進学実績」です。
5つのポイントで志望校を決めればいいのね。
そうだね、さっそく見ていこう!
子どもの学力(偏差値)
まずは子どもの正確な学力(偏差値)を把握!
まず志望校を選ぶにあたって、入学できる学力があることが前提です。
正確な学力は模擬試験を参考に把握するといいです。
お子様が中学3年生になったら、春から積極的に模擬試験を受けるよう勧めましょう。
理想は月1回ペースです。
結果が来たら、「志望校の偏差値」「わが子の偏差値」「その学校を志望する受験生の中での、わが子の順位」に特に注目してください。
初めのうちは結果に一喜一憂しなくて大丈夫です。
夏の終わりまでは思うような結果が出ない子が大半なんです。
秋以降は、都立過去問を解いたり、都立形式の模擬試験を経験したりして、お子様の学力がまとまってきます。
このころから前述の3点を念頭に、入学可能な志望校をある程度絞っていきましょう。
必ずしもその時点で合格判定が「A」や「B」でないといけない、というわけではありません。
ボーダーラインを割ってしまっていても、十分に志望校の候補に入ります。
受験生の学力は受験当日まで伸びるものです。
定期的に子どもの学力をチェックすればいいのね。
学力の推移をみて、最終的にどこの高校までねらえるか判断しよう。
中学校の成績=学力ではない
お子様の学力を考える上うえで、1つの大きな落とし穴があります。
それは、受験勉強は中学校の勉強の延長、という思い込みです。
授業の理解度を測るための中間・期末テストと都立高校の入試問題は全くの別物です。
中学校のテストが良くても、入試問題がスラスラ解けるというわけではありません。
そして全日制の都立普通科高校を一般受験する際に、学校の評定(9科目の5段階評価)は3割程度しか考慮されないのです。
中学校の成績=志望校合格のための学力、と考えてしまうのはとても危険です。
学校の定期テストと入試問題では難しさが違うのね~。
そうなの。学校の成績のいい子が、受験に有利とも言い切れないんだ。
通学しやすいか
高校で何をやりたいのかを考える
お子様が高校でやりたいことは何でしょうか?
一度親子の会話として聞いてみてもいいかもしれませんね。
「大学進学のためにしっかり勉強したい」「中学で頑張った部活を、高校でも続けたい」「今はやりたいことが何もないけど、高校に入ったら見つけていきたい」など、
お子様の考えはいろいろでしょう。
それが叶えられる学校を選んでほしいものですよね。
しっかり勉強したいということであれば、通学の時間はなるべく短いほうがいいです。
移動時間が長いとそれだけで勉強時間を確保するのは難しくなります。
朝夕のラッシュを考えると電車の中で勉強するのは難しいです。
部活を頑張りたいということであれば、朝練と夜練の時間を考える必要があります。
遠くの学校を選んでしまうと朝練に参加するために大変な早起きをする必要があるかもしれません。
部活の朝練以外にも、文化祭とかの事前準備で、
登校時間が早くなることもあるよね。
ウチの子は早起き苦手だし、大変そう…。
実際の時間・手段で高校まで行ってみる
毎日その学校に通うとしてシュミレーションしてみましょう。
入学後、想定される登校時間で、実際にその高校まで行ってみましょう。
バスや電車の混み具合、乗り換え回数、最寄り駅からの所要時間などを実感することは大切です。
受験当日の予行練習にもなるので一石二鳥です。
入学してから満員電車で嫌になっちゃったりしないかしら…。
満員電車の大変さにピンとこない子も多いみたいね。
周辺施設にも注目
大学受験を見据えると、多くの都立高校生が塾や予備校を考えます。
高校の周辺に予備校があれば、学校で勉強→予備校で勉強→家で寝る、という効率のいいサイクルがつくれます。
3年後の受験勉強がスムーズになりますね。
高校受験する前にもう大学受験の話!?
確かにね。
でも、高校生の3年間ってあっという間だよ。
少しは気に留めておいてもいいよね。
校風
子どもの性格と校風
3年間楽しく通ってもらうために、子どもの性格と校風が合っているのかもチェックしたいところです。
学校の説明会に参加すれば学校の資料がもらえますし、説明してくれる先生からも校風や学校の空気感を感じることができます。
受験情報誌などで調べてみるのもいいと思います。
文化祭などの行事に行ってみるのもいいですね。
夏休みの宿題で、高校見学を出している中学校も多数あるようです。
ぜひお子様に実際に高校へ足を運ぶようにすすめてみてはどうでしょうか。
興味のある学校にはドンドン足を運びましょう。
文化祭ならウチの子も行きやすいかも~。
高校のホームページで日程をチェックしましょ。
おすすめは平日の登下校風景
説明会や学校見学に申し込むほかに、おすすめしたい校風のチェック方法は、生徒の登下校の様子をみることです。
生徒たちの制服の着かたや歩き方ひとつとっても、学校の雰囲気を察することはできます。
説明会や文化祭などの非日常空間の生徒たちを見るより、
こっちの方がよっぽど参考になるかもしれません。
学校の敷地内に入るわけでもないので、
娘がついてきてくれない寂しいお父さん一人でもできる、おすすめ方法です(笑)
あら、ウチにぴったりね。いってらっしゃい、アナタ。
…。
部活動
興味のある部活動があるか
高校生の多くが所属している部活動。受験する高校に入りたい部活動があるかどうかは大事なポイントですよね。
活動日は週何日か、朝練の有無、試験期間中の活動など、事前に知っておくと、お子様も高校生活をイメージしやすくなります。
近年、部活動で全国的に有名な都立高校も増えてきました。
子どもには部活に勉強に、3年間楽しく通ってほしいものですよね。
ウチの子はダンス部に入りたいって言ってたわ!
ダンス部が有名な都立高校もあるよね~。
都立にも部活動の推薦がある
正式には「文化スポーツ等特別推薦」といいます。
サッカーや野球、バレーボールなどの能力の優れた生徒対象の特別推薦です。
面接や実技試験の結果をもとに、各校が独自に定めた基準に照らして合否が出ます。
毎年、実施する学校や種目の見直しが行われるので、最新の情報は秋以降に東京都教育委員会のホームページで確認する必要があります。
進学実績で決める
各都立高校の進学実績をチェック
ほとんどの都立高校が毎年の進学実績をホームページで公開しています。
学校説明会でもらう資料にも記載されています。
各校が独自の書式で発表しているので、複数の学校の実績を比較するのはなかなか難しいです(笑)。
おすすめは高校受験の情報誌
書店で買える高校受験の情報誌を活用しましょう。
書式が統一されているので、各校の進学実績の比較が簡単です。
同じ偏差値とされている都立高校同士でも、進学実績が大いに違う、ということがよくあります。
進学に力を入れた学校
都立高校の中には、「進学指導重点校」「進学指導特別重点校」「進学指導推進校」など、
特に東京都からの指定を受けて、進学指導に力を入れている学校があります。
3年後の大学受験で、国公立大や難関大を視野に入れるなら、
そのカリキュラムを持った学校に入学する必要があります。
指定校推薦枠をチェック
大学は高校に数名の推薦枠を与えています。高校側は、その大学の進学を希望する生徒に対して選考を行い、大学に推薦します。
この指定校推薦枠の制度は、大学側がその都立高校をどう評価しているか、ということになります。
一見同じ偏差値60の都立高校同士でも、「難関A大学」の推薦枠を1つ持っている高校とそうでない高校、というように、偏差値だけではわからない、その都立高校のリアルな学力を見ることができます。
指定校推薦枠も受験情報誌での比較が簡単です。
偏差値が同じ学校でも、持ってる指定校推薦枠には違いがあるのね~。
まとめ
- 都立高校を選ぶ時のポイント
- 子どもの学力
- 模擬試験で学力を把握
- 中学校の成績=学力、ではない
- 通学しやすいか
- 高校で何をやりたいか
- 実際に行ってみて通学をシュミレーション
- 周辺施設にも注目
- 校風
- 子どもの性格と合っているか
- おすすめは平日の投稿風景の観察
- 部活
- 興味のある部活動があるか
- 部活動などの特別推薦がある
- 進学実績
- 進学実績をチェック
- 受験情報誌を活用する
- 進学に力を入れた学校か
- 指定校推薦枠の比較
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