こんにちは、ぱのすけです。
都内で20年近く塾講師をしています。
お子様の志望校選びって悩みますよね。
かくいう私も2人の娘を持つ父親、子どもの将来を考えると学校選びで絶対に失敗したくありません。
では、どのような点に注意して子どもの志望校を決めればいいのでしょうか。
今回は失敗につながりやすい志望校の選び方を紹介します。
これで決めちゃダメ!5つのNGな決め方
知名度で決める
知名度のある学校は、指導熱心な先生がいて、充実した設備が整っていて、進学の実績がいい、有名大学の付属校であれば3年後の受験も必要ない、と知名度の高い学校に進学するのは、一見するとメリットが大きいように思います。でもちょっと待ってください。その学校は本当にお子様に合っているのでしょうか。もし学力でクラスについていけなくなったら、フォロー体制は整っていますか。学校の雰囲気はお子様と合っていますか。大学の付属校を選ぶなら、3年後に何人が付属の大学の志望した学部に進学できるのかも知っておく必要があります。有名校だから絶対に安心だ、ということにはならないのです。
学費で決める
高校受験であれば、国公立の学校にするか私立の学校にするのか、3年間通わせるならなるべく安い学校に通ってほしい…。親としては学費を気にするのは当然ですよね。入学金に授業料、教材費や設備費など、はたしていくらお金がかかるやら…、通う前から親としては不安になります。でも、通うのは親ではありません。大事なことはお子様が通いたいと思える学校であるかどうかなのです。
友達と同じ学校に決める
「〇〇ちゃんと同じ学校にいきたい」と、お子様は言うかもしれません。入学したての不安な時期に、すでに仲の良いお友達と通えるなら安心だ、と親としては思ってしまうのも無理のないこと。でも本当にそうでしょうか。いくら仲がいいお友達といっても、性格や学力、好みや成長速度が全く同じなはずはありません。お友達にとっていい学校がわが子にとってもいい学校とは限らないのです。
制服のあるなしやデザインで決める
特に女の子に強い傾向だと思います。毎日着る制服ならかわいいものを着たいというのは女子なら当然、なのでしょうが、やはり制服が合うより学力が合う方がお子様にメリットが大きいと思います。何を目的としてその学校に通うのか、それを意識すれば制服の有無やデザインはあくまでも副次的な要素ではないでしょうか。
学校や塾で勧められた学校に決める
一般的な傾向として、学校の先生は学力的に十分余裕のある学校を勧める傾向が強く、塾の先生は多少チャレンジしても一つレベルの高い学校を勧める傾向が強いようです。これは「失敗させたくない」という学校の先生の気持ちと、「直前まで学力の伸びを期待したい」という塾の先生の気持ちがそうさせます。十分すぎる学力で入学すると、競争相手を見つけることが難しくなり、お子様の勉強へのモチベーションがあがらなくなるかもしれません。逆に学力に余裕がない状態で入学すると毎日授業についていくことが学校生活の目的になってしまいそうです。どちらの先生の言うことも一長一短、一方の意見だけを鵜吞みにするのは危険です。あくまでも通うのは子どもであり、志望校を決める手助けをするのは親なのです。
親として意識したい2つの前提
「入れるか」と「通えるか」
まずは「入れるか」
そもそも子どもの学力が足りてなければ、志望校に合格することはむずかしいですよね。志望校に合格できる学力があるのかどうかは重要です。お子様が受験生になったら、定期的に模擬試験を受けることをお勧めします。月に1回のペースで学力の推移を観察しましょう。お子様の正確な学力を把握すること、これが1つ目の前提です。
そして「通えるか」
合格して入学が決まっても、さまざまなことが原因で学校に通えなくなってしまう子もいます。原因はお友達や先生との人間関係、学力が追いつかない、通学が大変など、ざまざまですが、志望校選びの段階で防げることもあります。親としては勉強に、部活に、恋愛に充実した学校生活を送ってほしいと思うもの。長い目で見て、お子様が通い続けられるか、という視点を持つことが2つめの前提です。
まとめ
今回は失敗につながりやすい志望校の選び方を5つ紹介しました。
これで決めちゃダメ!5つのNGな決め方
- 知名度で決める
- 学費で決める
- 友達と同じ学校に決める
- 制服のあるなしやデザインで決める
- 学校や塾で勧められた学校に決める
親として意識したい2つの前提
- 「入れるか」と「通えるか」を意識する
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